start:10:00 end:17:00
参加費:13,000円
講師:上野雄次(花道家/アーティスト)@ug_ueno
*1dayワークショップになります。どちらかご希望の日をお選び下さい。
*参加費には講師代、花器レンタル代、ヴィーガン・グルテンフリーのランチ、オーガニックハーブティーが含まれています。
*動きやすく、汚れても良い服装でお越しください。
*会場周辺の森を歩きますので汚れてもよい、歩きやすい靴(トレッキングシューズ、スニーカーなど)でお越し(お持ち)ください。誰でも歩ける簡単なトレッキングです。
蔵王の森を歩き、季節の草花と出会う。
ひとつひとつのいのちを手に取り、静かにいける。
国内外で幅広い表現を続ける花道家・上野雄次氏とともに、自然と向き合い、自分の感覚を深くひらいていく花いけのワークショップを開催します。
森の匂い、風の音、花の質感を五感で受け取りながら、自らの手でかたちを紡ぐその時間は、感覚が研ぎ澄まされ、創作に深く沈み込んでいきます。
ランチタイムには、shimauma kitchenによるヴィーガン&グルテンフリーのヘルシーなランチをご用意。自然の恵みをそのまま味わうひと皿が、森での体験をさらに豊かにします。
また、当日は上野氏が手がけた植物のインスタレーションも合わせてご覧いただけます。
自然のいのちと向き合い、創作の喜びに満ちたひとときをぜひご体験ください。
⚫︎スケジュール(両日同じです)
10:00 集合 @shimauma sanctuary 山形県上山市小倉大森1968-53
10:15-11:30 森で植物採取
12:00-13:00 ランチ
13:00-16:00 花いけワークショップ
16:00-17:00 振り返りとティータイム
17:00 終了
⚫︎持ち物
・花鋏(無ければお貸しします)
・剪定鋏(持っていれば)
・スマートフォン又はカメラ(撮影用)
・花器(基本貸し出しますが、いけたい花器をお持ちの方は持参ください)
上野雄次(花道家/アーティスト)
上野雄次(うえの・ゆうじ)は、いけばなを即興的な行為芸術としてとらえ、命と死、生と空間の接点を探究する花道家・現代アーティストである。
1967年、京都府向日市生まれ。思春期を両親の故郷である鹿児島で過ごし、現在も自身の故郷は鹿児島であると考えている。
19歳のとき、勅使河原宏の竹のインスタレーション作品に強く衝撃を受け、いけばなの世界へと入る。
伝統的な技法と型を学びながらも、当初からその枠を越えた表現──特に現代美術の視点からの花のあり方──に深い関心を抱いていた。
以後、オブジェクト・インスタレーション・空間芸術の領域で「花を使った表現」を展開し、いけばなという言葉の限界と可能性を問い続けている。
1999年より、いけばなのインスタレーションにおいて、日本文化における「見立て」の概念が深く関与していることに着目。
コンセプトを「しつらい」と名づけ、工芸作家の個展会場やライブ空間などの構成を行う表現活動を開始。
多数のアーティストとのコラボレーションを通して、場・花・身体の関係性を構築してきた。
2003年からは、茅場町のギャラリーMAKIの坂巻氏の勧めを受け、空間・時間・素材・身体の交差によって生まれる
即興による花いけパフォーマンスを本格的に開始。
舞踏、音楽、建築、現代詩など多分野との共演を通じて、形式化された技術ではなく、
「花と生の本質に向き合う行為としてのいけばな」を身体的・感覚的に実践している。
2011年8月、東日本大震災後の混乱と再生の空気の中で、
即興表現の根源的な力を社会と共有する方法として、対戦型ライブイベント《花いけバトル》を創案・主宰(〜2017年)。
その中で上野自身が展開したのが、《Back to Back》スタイルである。
この形式は、1人がいけた作品とその場の空気・動作・精神を、次の者がその場で受け取り、順番にいけていくという即興の構造を持つ。
同時性ではなく、応答性・対話性・時間差の緊張を重視するこの構造により、
“即興”という行為がもつ精神性、集中力、そして目に見えない影響のやりとりが舞台上に可視化される。
これは単なるライブ形式を超え、いけばなの本質を舞台化する実験的かつ詩的な実践として、現在も継続されている。
以後も、国内外の展覧会、パフォーマンス、舞台美術、ワークショップ、教育活動を通じて、
いけばなを単なる伝統文化ではなく、精神と存在の問いとしての芸術として深化させてきた。
著書に『花いけの勘どころ』(誠文堂新光社)、英語版『Ikebana: The Zen Way of Flowers』(Tuttle Publishing)など。
NHK「あさイチ」「美の壺」などのメディア出演も多数。
近年は軽井沢を拠点に、自然と呼応する場所での創作と、自らのルーツに立ち返るような静かな探究を続けている。
Instagram:
@ug_ueno
上野雄次オフィシャルサイト:
https://ueno-yuji.com/